橿原神宮。

 

 

 

いま、奈良から帰ってきました。

朝、五時半に家を出て、奈良の橿原神宮前駅に着いたのが、九時半すぎ。

雨に濡れながら、ご本殿に急ぎました。

お参りの作法とは、かけはなれているかもしれませんが

朝、キオスクで買った新聞を、おさい銭箱の前にひろげました。

そこには、一面に大きく東北地方の地図がのっており

東北大震災の被災地と被災者数が、記されていたのです。

ココロを鎮めて、神さまにお祈りしました。



神さま、どうか・・・


でも胸がいっぱいで、ココロの中でも、言葉につまって


・・・涙がポロポロ、ポロポロ

とまりませんでした。


拝んでいた顔をあげると、ちょうど神女さんの舞がはじまるところ

ゆっくり、ゆっくり、スローモーションのような動き・・・

ぼんやり眺めていると、不思議と、ココロが落ち着きました。


橿原神宮のお使いは、ヤタガラス。

日本の初代天皇・神武天皇が、窮地に陥ったとき

ヤタガラスに導かれて、この地にやってきたそうです。

だからでしょうか。

境内にも、お池にも、上空にも、鳥の姿が目立つのです。

ハトが、ぐるぐる旋回しているのを見て


　神さま、どうか

　日本中のヤタガラスを

　東北に飛ばしてください

　被災地のみなさん、おひとりおひとりが

　安心して暮らせる場所へ

　お導きください


と、必死に祈りました。



こちらは、橿原神宮で引いた、おみくじの言葉です。


　　思いもかけぬ　煩(わず)らひ起こりて

　　心痛するも　心正しく身を慎みをれば

　　年久しく　音信たえし縁者　又は　他人の便りありて

　　喜び事出で来るべし

　　何事も運にまかせ　思ひ煩ふ勿(なか)れ