天災のない土地

昨日の朝、スーパーの開店前の行列に並んでいたとき

たまたま、となりのおばあちゃんとおしゃべりしました

「熊本の地震で大変なのに、フツーに買い物するのが

なんだか申し訳ないような気がします・・・」　と、私が言うと

おばあちゃんは、「この辺は、昔から天災がなかった」

と、おっしゃって　「だから、人間がつめたいんじゃ」　って・・・

まわりのひとたちも、ん゛？と、けげんそうに聞き耳をたててる

「ワシが子どもの頃から、母親によく言われてたんじゃ

　他の県のひとにゃあ、岡山の出身だ　って言わん方がいい　

　就職でも結婚でも、広島とか、その辺の地名にしとけ　って」

こ　これは・・・言葉を慎重に選ばなければ　Σ(･ω･;|||

「天災がなければ、ひとと関わる必要がないですものね」

おばあちゃんは、ウンウン、と大きくうなづきながら

「ワシは岡山でも、笠岡の出身じゃったから

水害とかいろいろあっても、みんな協力して生きとったよ

でも倉敷は岩盤が固くて、一度も大きな災害がなかったから

他人のことばー、ちっとも考えんようになったんじゃろ」

・・・うーん　たしかに、たくさん思い当たる　(´□｀｡)

バイキング方式のレストランでは、まるでピラニアの入れ食い状態

道路をすれちがうときは、ゼッタイにゆずらず、スピードもおとさず

こっちが避けるほうに、突進してくる・・・まるでイノシシみたいに

一度、倒れたバス停を元にもどそうとしたとき、向こうから自転車に

乗ってきたおばあさんに　「馬鹿ったれぇがっ　どかんきゃあっヾ(｡｀Д´｡)ﾉ」　

大声でののしられ・・・　涙ぐんだこともある

引っ越した直後は、なかなか慣れず、大変だったけど

だんだん、表現がストレートなだけで、他意はない

こちらが　「かわせばいい」　と、思えるようになった

それに、うちの大家さんとか、やさしい人もいっぱいて

天候はおだやかだし、果物もおいしいし・・・

おかげさまで１５年間、無事に暮らさせていただいてる

ジブンは、この倉敷の人たちを、見下げることは絶対ナイ

と、思っていたら・・・　スーパーの開店時間になって

ドドドッ=３=３=３　バッファローの大軍みたいに、行列の人々がなだれこむ

前から３番目だったワタクシ、あっという間に出遅れてワキのほうへ

しかたなく１個５８円のネーブルなどを、いそいそとカゴに入れて

乳製品売り場をトボトボ歩いてたら、どっかのおばさんが店員さんに

賞味期限の近いバターに値引きシールを貼ってもらってる

半額のさらに半額になるんだぁ～　スゴイ安いなぁと思っていたら

ペタ　と、シールが貼られた瞬間、横から若い女性が出てきて

バターをガシッ　とつかむと、あっという間にダァーッ　と走り去ってく

「あっ　ちょっと待ってぇー！」　と、おばさんが叫んでるのに

ふりむきもしないで、そのまま・・・

・・・

・・・

かばいきれない。(´д｀lll)








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