蓮☆さとこのほにゃほにゃアート

ヤフーブログから引っ越してきました。

床におちた桜餅

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スーパーで、和菓子バイキングをやっていました

かしわ餅 (白・よもぎ)、豆大福、桜餅 の4種類が

どれでも58円・・・ よし、買っていこう と

パックに詰めていたら、となりにいたおばあさんが

ボテッ・・・ トングではさんだ桜餅を、床に落としてしまった

「あ 店員さんに言えば、ダイジョウブですよ・・・」

と、声をかけた瞬間、そのおばあさんは 「えぇ?」 と

言ってる意味が分からん、というように私の顔を見て

手だったか、足だったか、よく覚えてないけど

和菓子がのってるテーブルの下に、グイッと

桜餅をかくしてしまった

突然のことに、なにも言えずにいると

そのおばあさんは、新しい桜餅をパックに入れて

何事もなかったように、その場を去って行った・・・

どうしていいのか、近くにいた店員さんに話すと

「床の上なら、こちらで片づけておきますよ

 ただ、落とした桜餅を、元にもどされなくてよかった

 次のお客さんが買ってしまいますから」

そういうお客さんに慣れっこなのか、冷静な対応でした

帰り道、自転車をこぎながら・・・ なぜか泣けてきた

おばあさんを叱れなかった、ジブンが悲しいのか

いい年をして桜餅をかくした、おばあさんが悲しいのか

戦後の貧しい世代なら、桜餅はご馳走だったはずなのに・・・

ふと見ると、道路のまんなかに、ミミズが固まってる

生きているのか、死んでるのか、わからないけど

自転車をおりて、そっとミミズをつまんで

湿っぽいわき道へ ポーン と投げたら

「なにやってるの?」

スコップを持ったおばあさんが、玄関先に立っています

「ミミズが干からびてたから、そっちの路地に置いたんですよ」

と、モジモジしながら話すと、おばあさんはうれしそうに

「まああ 私も、よく干からびたミミズを見つけると

 うちの庭に埋めてあげるのよ」 と言って

しばらく、ふたりで路地のミミズをながめていましたが

やっぱり、動かん・・・ 死んじゃってたかも

でも、別れ際に、おばあさんが言ってくれたんです

「キレイなことをしてくれて、ありがとう」

と とんでもない

おばあさんこそ、素晴しい方です

頭をブンブンして、ペコペコおじぎして

そそくさと自転車にもどりました

しょげかえったココロが、ふんわりして

シャンプーのあとのリンスみたい

いろんな年の取り方があって、いろんな人がいるけれど

いちいち、ジャッヂしなくてもいい

ふんわりした年の取り方をしよう

と、しみじみ思いました (*´ω`*)







■本日のほっこりニュース・・・パトカーを運転しようとした猫、ハンドルに肉球乗せ「出発にゃー」。
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=84&from=diary&id=2922391