蓮☆さとこのほにゃほにゃアート

ヤフーブログから引っ越してきました。

瀕死のちぇりーぼん④

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(つづきです)

朴訥( ぼくとつ)系男子のようで、口数の少ない方でしたが

「あのっ 桜の園にある、うちのサクラがアリにやられててっ」

と、思いのたけを、早口で一気にまくしたてました

その若いお兄さんは、うんうんと真面目な顔でうなずきながら

「保証期間の10年は過ぎているので・・・」 と、言いにくそうにする

「ハイ、わかってます。新しい苗木とか、そういうのはいいんです
 
ただ、なんとかサクラの命を助けてほしくって、あの・・・もしもなにか
 
薬剤が必要でしたら、うちが代金を負担しますので、なんとかお願いします
 
ずーっと、家族のように思ってきたサクラなんです!」

すると、若いお兄さんは、クイッ と顔をあげて

 「わかりました。家族のように思われていたのでしたら、対処します

  薬剤のほうは、他の樹木でも使えるので、こちらで買いますから」

つ、伝わったんだろうか・・・ こんな一方的な説明だったのに

でも、あのまま帰らなくてよかった

話を聞いてもらえただけでも、なんだかココロが癒された・・・


それから2日後の晩。

若いお兄さんから、電話がかかってきました

 
「確認してみたところ、たしかにアリに喰われていましたが

 知り合いの樹木医に相談してみたところ

 アリのほうは薬剤でなんとか退治できるそうです
 
でも、根っこにコブが出来ていたので、そこは削り取りました
 
樹木医が言うには、そのコブが根っこをぐるりと一周してたら
 
そのサクラは、もう助からないそうです」

根っこに、コブが・・・ まったく想像もしてなかった答え

まさか、ちぇりーぼんに、コブが出来てたなんて

「このまま、しばらく様子を見ましょう」 と、若いお兄さん

こんなに早く処置してくださって・・・本当にありがとうございます

宝物を扱うように、そっと、受話器を置きました

いま・・・わが家のベランダには

ちぇりーぼんの分身が、ひっそりと鉢の中にいます

根づくかどうか、まだわからないのですが

命のバトンがつながりますようにと

毎日、祈りを込めて・・・見守っています

 「だから、うちの植物は全部巨大化するんだ
 
 プレッシャーがハンパないもん 
 
 ‘あっ 見られてる。元気にならんと、お母さんに泣かれる’ ってな」

 って、いつも主人に笑われていますが・・・

どんな生き物にも、かならず終わりのときが来る

ちぇりーぼんも、人間であるワタシも・・・

ただ、おたがいに、そこに至るまでの過程で

たくさんの愛を注入できるとイイな

ちぇりーぼんが天国に旅立っても

また天国で会えますように

(( ´ω`)).。o○

(おわり)



※ 写真は、ちぇりーぼんの分身、元気だったころのちぇりーぼん
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■本日のほにゃほにゃニュース

人間に捨てられた犬たちが少しずつ心を開いていく姿に涙……動物保護には根気と愛情が不可欠だということがわかる動画
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