主人の目の手術⑦

(つづき)


手術の当日

朝、ひととおりの家事をすませ、すぐに病院へ行きました

主人は、「なにも食欲がない」　とベットに腰かけていましたが

私のお昼用に持参したコンビニの盛りソバを見かけると

「オレ、ソバなら食える。オレの昼メシと交換してくれ」

と、私のおソバをズルズル～ッ　ペロリと完食

く　食いしんぼうタロウめ・・・

しかたなく主人の病院食を食べたのですが　(たしか豚野菜いため)

こっちのほうがキンチョーして、うまくノドをとおらない

そのうち、看護婦さんがやって来て、手術室に入る準備がスタート

浴衣のようなペラペラの手術着に着替えて、紙パンツをはいて

すね毛モジャモジャの足を、白いストッキングにギュウギュウつっこんで

全身をほぐすため、かるい麻酔？のような注射を、腕にブスーッ！

それから車イスにのせられ、病室を出ていく主人・・・

一般のひとが使わない、手術室直行のエレベーターの前で

「ワタシに車イスを押させてください」　とお願いしました

ゴロゴロ・・・　エレベーターの中に主人を押しこむと

「がんばるんだよ」　と肩ごしに声をかけました

主人は、ウンウン　とうなづいて

背中を向けたまま、扉の向こうに消えました

ああ

神さま・・・！


(つづく)




　


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