蓮☆さとこのほにゃほにゃアート

ヤフーブログから引っ越してきました。

お母さんのミシン

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うちに、古びたミシンがありました

動くのは動くけれど、下糸がビャーッ と、からまる

このまま下取りに出して、新しいミシンを買おうか

だけど、このミシンは、もともと母のものだし

数十年まえ、会社の事故で大やけどした父が

献身的に看病してくれた母に、お礼として贈った品

母の内職用のミシンとして、大活躍したあと

妹の手に渡り、その後、私の元に来て・・・

すっかり、ホコリをかぶっていた

父と母の、わずか17年の結婚生活の

数少ない、父から母へのプレゼント・・・

よぉし、修理して、母の元に返そう! 

近くのミシン店に持ってくと、おばあちゃんが出てきて

「じゃあ、置いてってください」 と、預かってくれたものの

「あ、あの、おいくらぐらい、かかるんでしょう?

 三千円以上だったら、まえもって知りたいのですが」

と、心配になって聞いてみると、「ああ、ハイハイ」 って

おばあちゃん、ホントにわかったのかな?

2日後、電話で 「直ったので、取りに来て」 と言われて

「あの、それで、料金は?」 と、ふたたび聞いてみると

もごもご口ごもってから、「・・・三千円でイイですよ」

私が 3千円、って言ったから、合わせてくれたのかな

お安いのか、高いのか、わからないけど

ちゃんと縫えるように、修理してくれたおばあちゃん

本当にありがとうございました (〃∇〃)

早速、実家の母に電話して、ミシンのことを話すと

「ハァァ~? もう、どんなミシンだったか、覚えてないよ

老眼で、よく見えないしね、糸のかけ方も忘れちゃった」

・・・って、お母さん!

大事な想い出のミシンじゃないの?

数少ない、お父さんからのプレゼントなのにっ

ハッ ( ̄□ ̄;)!!

うちの母は、若い頃から、ロマンティストじゃなかった

よく、父も 「お前は冷たい女だ」 と笑いながら

「オレが死んだら、おまえはすぐ再婚するだろう」

と、皮肉まじりに、母をからかっていたっけ

天国の父よ・・・お母さん、ゼンゼン変わってない

だけど、別の男とは、再婚しなかったよ

ミシン、お母さんの元に、もどしたからね

カタカタ、カタカタ、ミシンの音が鳴るたびに

ふたりの思い出が、よみがえるとイイね・・・



 大きなのっぽの古時計 おじいさんの時計

 綺麗な花嫁やってきた その日も動いてた
  
 嬉しいことも悲しいことも みな知ってる時計さ
  
 今はもう動かない その時計・・・♪


            (大きな古時計 歌詞より)







■本日のほっこりニュース・・・港に現れた幅15m以上の巨大蟹、空撮の写真が話題に。
http://news.mi xi.jp/v iew_new s.pl?me dia_id= 84&from =diary& id=3096 041