Wの悲劇のツバメ

 

 

ママチャリをこいでたら、前方に黒いなにか・・・ああっ

ツバメが車にひかれて、死んでる

そのとなりに、もう一羽・・・こっちも、ダメ

かわいそうに、つがいか兄弟だったのかしら？

どっちか先にひかれたのを、片方が助けようとして

Wの悲劇になっちゃったのかも・・・

でも、どうしたらいいの　道路にベッチャンコ

素手でさわる勇気はないし・・・どうしよう、どうしよう

と、迷いながら、ペダルを踏み続けてしまうと

近くの銀行に着いた・・・あっ　固めのパンフレットがある　

コレをスコップの代わりにすればいいじゃん

もと来た道を引き返すと、まだ２羽とも、そのまま・・・

車が来ないうちに、サッ　と、ツバメをパンフレットですくうと

つぶれた頭がグラグラして、内臓もグチャグチャ

うまくのせられず、指でじかに触れると、羽根がバラリと抜けた

思わず息が止まり、ギュッと目をつぶって、歯をくいしばる

ごめんね、ジブン、そんなに立派な人間じゃないの

なんとか、スーパーのチラシ　(特売品に○してあった)　に包んで

レジ袋に入れたら、ホッ　として、涙がにじんだ・・・

でも、ゴミに出すわけにもいかない、埋める場所を探さなきゃ

フラフラさまよったあげく・・・　やっと、よさげな場所を発見

街路樹の根元に小さな穴を掘って、２羽のツバメを入れて

犬にイタズラされないよう、その上に、大きな石をのせて埋める

ふたりで、なかよく天国へ行くんだよ・・・　そっと手を合わせて

その場をはなれた・・・けど、ずーっと、悩みっぱなし

　あの大きな石、重たかったかな？

　小さな骸がつぶれてしまわないかな？　って

すると、道路の真ん中に、１羽のツバメがいる

ジィーッ　と、こちらを見つめて、動こうとしない

ママチャリをとめて、しばらく立ちどまっていると

パッ　と、飛びあがって、私の頭上を　スィーッ　と１回まわって

そのツバメは、どこかへ飛び去って行きました

ひょっとして、あの２羽のご家族か、お身内・・・？

お弔いのお礼？　とか・・・

いいの、いいの

ビビリ屋で意気地なしだけど、これでも鳥飼いよ

この２０年来、オカメインコといっしょに暮らしているの

お礼なんか、いらない

でも・・・

もしも、うちのたまえちゃんが、天国に行くときは

あの２羽のツバメさんが、やさしく出迎えてくれますように

それだけ、ココロから祈っています・・・


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■本日のほっこりニュース・・・“立つ鳥跡を濁さず”　Wカップの輪。今度はドイツ人がごみ拾い
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=138&from=diary&id=2931320