サクラの赤ちゃん・・・。

うちのマンションの自転車置き場には、一本の桜の木があります。

毎年、春になると、ひっそりと咲きはじめ

パァーッと満開になって、ハラハラと散っていく・・・。

ここの住人だけに許された、小さなお花見場所です

だけど、この寒い２月では

葉っぱもない、枝だけの寒々しい樹の姿になっちゃって

「寒いよねぇ・・・もうすこしだよ、春までがんばろうね」

と、サクラの前を通るたび、声をかけておりましたが。

よ～くっ　見ると。

枝の先に、プクッとした、花の芽らしきものが。

いっぱい、鈴なりについています。

おお～・・・、サクラには、もうお花の赤ちゃんがいるんだなぁ

なんだか、ホッコリした気分でした。


「冷たい冬　ぶるぶる震えながら

　じっと耐えているように思うのは

　私たち人間の勝手な思い違い

　しばらく静かに眠っていた樹木は、春が近づくと

　新芽の卵を育てはじめる。

　枝の先にぷくっとふくらんだ卵の中に

　小さな葉が胎児のように丸まって眠っている

　樹木は幸せな気持ちで出産の準備をしている」


　～「古代ケルトの聖なる樹の教え」杉原梨江子・実業之日本社より～




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